会長挨拶
- 第24回日本内分泌学会 九州支部学術集会
- 会 長 岡田 洋右
- 産業医科大学病院 臨床研究推進センター長
この度、第24回日本内分泌学会九州地方会を、2024年9月7日(土)に産業医科大学ラマツィーニホールにて開催させて頂くことになりました。初めて北九州で開催する機会を与えて頂きまして、誠に光栄に存じます。
今回のテーマは、「内分泌の未来を切り開こう!!」です。
内分泌代謝疾患は全身性疾患であり、医学的根拠と問題点に立脚した系統的な思考過程を介して患者背景を含めた全体像を捉えることが重要です。内分泌代謝専門医として、患者から信頼される診療を常に提供し、「全身を捉える診療」が本来の専門医のあるべき姿ではないかと考えています。 高度先進医療技術・知識を持った医師であるだけではなく、全身を診ることのできる若手医師を育成していくことは将来の内分泌学にとって重要なことです。貴重な、興味ある症例を経験すれば、一例一例の症例を大切にするという真摯な思いを持ち、新たな情報を多くの先生と共有するために学会で発表し論文化して報告することは極めて大切なことです。
内分泌疾患は日常診療において決して稀な疾患ではありません。ただ“そういった目”で診ないと見過ごされることが多い病気でもあります。詳細なホルモン負荷試験や様々な画像検査を行い、正確な診断と最善の治療を常に心がけるためにも、今回は「内分泌の未来を切り開こう!!」をテーマに若手医師とともにface to faceで和気あいあいと議論する場を作りたいと考えています。
新駅舎が完成した「折尾」で、会員の皆様のご参加を心よりお待ちしております。
2024年4月吉日